4大大会の大会名に「オープン」という単語が入っています。オープンは、何がオープンのなのでしょうか?
テニス オープンというのはぜ
全豪オープン・全仏オープン・全英オープン・全米オープン と4大大会はオープンという単語が入っています。また、その他の試合でも、「楽天ジャパンオープン」とか、「○○オープン」という名称の大会はたくさんあります。
オープンの説明の前に、アマチュアとプロフェッショナルについて考えてみましょう。
「アマチュア」はラテン語の「amator」(=愛好家)が語源である[2]。スポーツにおいて、「健康増進目的からスポーツを行う者は、アマチュアでなくてはならない」という。あるいは「健康増進としてアマチュア精神に従って行うのがよい」という考え方の主張はアマチュアリズムと呼ばれる[3]。
アマチュアリズム(英: amateurism)とは、「スポーツをするものは、アマチュアでなくてはならない」という主張、あるいは「スポーツはアマチュア精神に従ってするのがよい」という考え方の主張である
引用:Wikipedia
アマチュアは報酬を目的に競技するのではなく、楽しみながらスポーツを純粋に愛好する人をいい、アマチュアのみによって行われているスポーツ種目などをアマチュア・スポーツと呼んでいました。その反対に、報酬を得てスポーツをする人たちのことをプロフェッショナルと呼んでいます。
近代のスポーツ大会はアマチュアリズムによって発展してきた歴史があり、1896年に始まった近代オリンピックは参加資格をアマチュアに限定しており、オリンピック憲章の「アマチュア条項」が設けられた。このような考え方でスポーツをするものをアマチュアに限定することが行われてきました。
一方、スポーツの水準が上がり、一定水準以上のトレーニングを積まないと勝てない状況が生じてきました。また、国家の宣伝のためにスポーツを利用し、国家がスポーツ選手の生活を保証してトレーニングを行ったこと、スポーツ大会やアスリートに対する商業主義など、従来のアマチュアリズムでは対応できない状況が生じた。
そこで、アマチュアしか参加できない大会に、プロの選手の参加を認めること、すなわち参加資格をオープンとする意味から大会の「オープン化」が進められました。
テニスのオープン化はいつから?
テニスも例外ではなく、オープン化以前はアマチュア選手しか参加できない大会が一般的でありました。社会情勢の変化に対応するため、1968年にはテニスのウィンブルドン大会がプロフェッショナルにも開放されました。
全米選手権は同じく1968年に、全仏も1968年、全豪も翌年1969年にオープン化され、往路フェッショナルの選手の参加が可能となりました。
4大大会はこちらで
1968年以後のテニス記録は「オープン化時代」(Open Era) と呼ばれ、それ以前の時代とは明確に区別されています。
オープン化により、プロの選手が多数参加したことにより、テニス人気が上がるなど競技としてのテニスが発展することとなりました。
オープン化はアマチュアリズムの終焉というよりも、よりテニス競技を発展させるために必要なことだったと言えるでしょう。
テニスオープン化の意味。
4大大会はそれぞれ、1968年のオープン化を実現しました。それ以前のアマチュアの時代においても、テニス競技の水準が上がることにより、純粋な楽しみのために競技を行うというアマチュアリズムでは対応できないこととなりました。
また、アマチュアでありながら、報酬を得ながらトレーニングを行う「隠れプロ」も散見されるようになり、プロとアマの区分ができなくなり、その区分を取り払うことにしたのです。
現在では、オープン化したことにより、テニス競技の人気が高まり大会賞金、参加選手、競技人口も増加など、大きく発展しています。
オープン化はプロの参加を認めた、というだけでなく多くの選手が参加することで、競技レベルが上がり人気が増え、そしてテニス競技の人気が上がることで、競技レベルが上がるという好循環を作ったという意味で、現在の基礎を作ったといえます。
オープン参加とは違うの?
オープン化とにて非なる言葉に、オープン参加があります。オープン参加とは、参加資格の求められる競技において、参加資格を満たさないが競技には参加を認めるものです。
主に、駅伝において、途中棄権者が出るなどした際に後の選手が公式な記録には加えられない形で参加が認められる制度。また、その制度において、選手が正式な大会記録と認められない状態で競技に参加すること、を指しています。
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