テニスを描いた、山本鈴美香作「エースをねらえ!」集英社の週刊マーガレットに連載された少女漫画でスポーツ根性物ともいわれますが、実は単純なスポーツ根性物とは言えませんでした。
岡ひろみがテニスの名門高校に入学し、テニス部で数々の艱難辛苦(今だといじめですね)を乗り越え、一流のテニス選手としての活躍する物語です。
1973年から1975年および1978年から1980年まで『週刊マーガレット』に連載された、1970年代に、日本にテニスブームを引き起こした、大きな要因ともいえます。
エースをねらえ!名言がちりばめられていました
「エースをねらえ!」での、宗方コーチや、岡ひろみ、お蝶夫人の発言には現在でも心に響く名言が沢山あります。
宗方コーチ
「ここまでだと思ったとき、もう1歩ねばれ!」
「男なら女の成長をさまたげるような愛し方はするな!」「岡、エースをねらえ!」
テニスだけで無く、人生においてグッとくる名言がありました。
「エースをねらえ!」には、当時のスポーツ漫画にありがちな根性物語だけではなく、恋や淡い憧れといった青春、人生をかけた成長の物語、そして大切な人の死など、多くのモチーフが描かれていて、数多くの名言があります。もう一度読んでみてはいかがでしょうか?
ほんの一部ですが、読むことの出来るページがありましたので紹介します。
岡ひろみ「やったな!」
宗方コーチ「コーチはおれだ」
藤堂貴之「勝つのもいいけど すっぱり負けるのも悪くないよ」
エースをねらえ!アニメの放映は?
1973年の最初の放送当時、それほど視聴率が取れなくて打ち切りとなってしまっています。
1973年10月5日から1974年3月29日まで毎日放送制作、NETテレビ(現・テレビ朝日)系列で毎週金曜日の19時00分 – 19時30分に放送されたが、視聴率低迷により26話で原作の中盤までを描いて打ち切られた。しかし、その後の再放送で高視聴率をマークしたことで、1978年10月14日から1979年3月31日まで『新・エースをねらえ!』というタイトルで日本テレビ系列で毎週土曜日の19時30分 – 20時00分にリメイク放送された。
引用:wikipedia
再放送で人気が出るパターンは、日本のアニメによくありますよね。夕方の再放送で見た記憶がある方もいらっしゃるでしょう。
エースをねらえ!アニメはネット配信されている?
全編を配信しているサービスはありませんでしたが、2019年10月9日より「TMSアニメ55周年公式チャンネル」では、3話までが配信されています。
劇場版「エースをねらえ!」は、amazonprimeにあるようです。
劇場版 エースをねらえ! https://t.co/MKWlPkJFB7
— L16 (@car_cgs555) August 10, 2023
エースをねらえ!登場するキャラクター
岡ひろみ(おかひろみ)
:主人公、お蝶夫人 竜崎 麗香(りゅうざき れいか)に憧れて、西高等学校テニス部に入るが、コーチの宗方にその素質を見いだされ代表選手に選ばれる。宗方コーチの厳しい指導を受けながらも、天性の運動神経と根性(あの時代ですね!)で、テニスの才能を開花していく。
竜崎 麗香(りゅうざき れいか)
:お蝶夫人、西高等学校生徒会副会長、お蝶夫人に憧れていた岡ひろみをテニス部に誘う。作中ではとても高校生とは思えないゴージャスなファッション金髪ポニーテールに縦ロール、大きなリボン!で登場します。
庭球協会理事の娘として、プライドは高く描かれているが、テニスの実力も超高校級。
宗方 仁(むなかた じん)
:西高校テニス部コーチに就任後、岡ひろみの素質を見抜き、代表選手に抜擢する。
宗方コーチがスパルタ特訓を重ね、岡ひろみを育てていくのには、理由があった。
それは、かつて宗方コーチは、将来を嘱望されたプレーヤーであったが、不治の病(病名は明示されてない?)で余命わずかとの宣告により、選手生活を断念したのである。
テニスを継いでくれる選手を育てるこ図画その理由である。
岡ひろみは、宗方コーチの期待に応え、成長していったのであった。
その後、親友の桂大悟や藤堂貴之に岡ひろみを託し、27歳で生涯を閉じる。
藤堂 貴之(とうどう たかゆき)
:西高校テニス部男子副キャプテン。宗方コーチの厳しい特訓や先輩達のいじめから耐える岡ひろみを励まします。
緑川 蘭子(みどりかわ らんこ)
:西高校のライバル、加賀高校のエースで宗方コートとは異母兄妹である。岡ひろみの試合観戦で兄の宗方コーチと同様にその才能を見抜いていた。世界を目指す、岡ひろみのサポートを続けている。。
この時のテニスブームでは、漫画やアニメの影響で、当時、都内の高校ではテニス部の入部希望者が激増し、コートでなかなか練習が出来ない状況がありました。
エースをねらえ!ドラマのキャストは?
2004年1月15日から3月11日まで毎週木曜日21:00 – 21:54に、テレビ朝日系の「木曜ドラマ」枠で放送されました。
岡ひろみ – 上戸彩
藤堂貴之 – 吉沢悠
竜崎麗香 – 松本莉緒
宗方仁 – 内野聖陽
桂大悟 – 寺脇康文(『奇跡への挑戦』)
緑川蘭子 – 酒井彩名
実写版ということで、1970年代にアニメを見ていた世代(1960-1970頃生まれ)からはすると、2004年は30歳〜40歳にあたり、アニメとのギャップが話題になっていたのかもしれませんね。
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